11月はじめの連休に、自習室Eastの第1号会員H君が訪ねてきてくれました。
H君はオープンまもない頃、利用してくれる人も少ない時期にGoogleマップで自習室を見つけて入会してくれました。
H君は宅浪中でした。自習室には自宅から自転車で来てくれると聞いて、とても喜んだのを覚えています。
学生が自転車でも通いやすい場所、少し気分転換もできるような環境のいい場所と思って、この東口で自習室を始めたので、まさに思っていたような人が会員になってくれて、「やっぱり考えていた通りだ!よかった!」と本当に喜んだものでした。
H君は毎日のように来てくれました。はじめは窓際の席で勉強していましたが、ときどき席を変えたりしていました。集中が途切れると、さっと切り上げたり、奥の席で長時間勉強して「ゾーンに入りました!」と笑いながら帰って行ったり。メリハリがあるなぁと感心していました。
夏になって、予備校の夏期講習とかの時期になっても、ずっとひとりで勉強していました。スタッフと「予備校とか行かなくてもいいのかなぁ」とか要らぬ心配をしたりしていました。
模擬試験はしっかり受けていて、回を重ねるたびに、着実に成果を上げていたようです。
恐る恐る「この間の模試どうだった?」と尋ねると、「まぁまぁでした!」と笑顔で答えてくれました。
東京の大学を目指しているというだけで、どこの大学を受験するのかも聞けないままに、秋が過ぎて冬になって、やがて受験も終わりました。
H君どうなったのかな?、とスタッフと話していた3月の終わり頃、東京に行く前に自習室に来てくれたのですが、私が不在にしていて、とうとう「おめでとう」も言うことができませんでした。
久しぶりにあったH君は、髪型も変わって、少しシュッとした大学生になっていました。現在は、飲食店でアルバイトをしながら、フットサルのサークルに入り、大学生活を送っているそうです。コロナ禍が終わり、通常の大学生活になっているようなので、本当によかったと思います。2年生の終盤には就職活動が始まるというから、あっという間の大学生活なんだろうなと思います。
自習室のセンターテーブルに座って、H君は「懐かしいですね」と言ってくれました。この自習室で過ごした半年余りの時間をまるで学校のように懐かしんでくれたのがうれしかったです。
「ひとりで勉強してたけど、塾とかはいかなくてもよかったのかな〜」と尋ねてみました。するとH君いわく、「人それぞれだと思いますけど、自分が知りたいところならいいんだけど、関係のないところを聞いているだけなら、その時間、自分のやりたいところを勉強する方がいいんですよ。」
なるほどー!と思いました。自分にあったやり方を見つけて計画を立て、模試をひとつの通過地点としていたんですね。今は動画で学習したりというのもあるし、過去問に挑戦するというのもいいし、自分に合った勉強の仕方を見つけるということもひとつのコツかも知れません。
大学で勉強して、若い時代を目一杯楽しんで、その先の自分なりの目標を、自分なりのやり方で見つけてくれるといいなと思っています。